先日の記事で最後に合理的配慮について触れましたが、今回は合理的配慮についてお伝えいたします。インクルーシブ教育や障害のある人たちが社会で生きていくために合理的配慮は必須です。
学校生活での合理的配慮の例
(例1)
・漢字が読めない子にルビの入ったプリントを用意する。
→漢字が読めなくても音読に参加することができる。
(例2)
・文字を書くことが苦手な子に文字をパソコンに打ち込むこと、板書を写真で撮っておく。
→文字を書くことの負担が減り、本来取り組まなければならない学習課題に専念できる。
(例3)
・テストで問題文を読み上げる。
→問題文の読み取るつまずきを取り除くことができる。その結果、テストで問われている問題の意図に対して答えることができる。
(例4)
・整理整頓が苦手な子に対して片付け用の箱やロッカーを用意する。
→物をしまう場所が明確になったり、収納スペースが広くなったりして片付けやすくなる。
上記の例は一例です。合理的配慮を提供していくためには、本人や保護者の要望を聞いたり、支援する教員によるケース会議等で支援方法について検討したりしていくことが必要です。
合理的配慮は、個別の指導計画に記入してください。個別の指導計画は、現段階で指導する教員の共通理解や次年度の担任に引き継がれる大切な資料です。個別の指導計画について次回お伝えいたします。お楽しみに!!
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