明けましておめでとうございます。2022年もよろしくお願いします。
前回の記事では、授業のユニバーサルデザインについて紹介しました。今回は、特別支援学級の児童も含め、クラス全員がサイドマンサッカーの学習に参加できるようにしていくための工夫をお伝えします。
サイドマンサッカーとは
サイドマンサッカーは、チームに1名サイドマンがいます。サイドマンゾーンには、サイドマンだけ入れます。サイドマンは、相手にボールを取られる心配がないので、運動が苦手な子でも安心して学習に取り組むことができます。コート内にいる人は、ボールを持っているサイドマンの動きを見て、移動したらよいので、どこに動けばよいのか分かりやすい教材です。
3つのポジション(①サイドマン②キーパー③コートの中にいる人)があるので、本人の能力や障害の特性に応じてポジションを選ぶことができます。
全体支援の工夫
①ホワイトボードを活用して見通しをもたせる
発達障害を抱える児童はもちろん、その他の児童にも1時間の活動の流れが分かる対戦表をホワイトボードに書いて視覚的にインプットできるようにしました。この支援をしたきっかけは、試合間の移動に時間が掛かり、試合の時間を十分に確保できなかったからです。児童からも「試合の時間を増やしてほしい。」といった声が挙がったため、解決しなければならない課題でした。この支援の結果、試合間の移動時間の短縮に繋がり、1時間にできる試合数を増やすことや1試合当たりの時間を延ばすことができました。
②ゲーム後に次回のルールについて話し合う
ルールが分からない児童の支援やルールに不満をもつ児童を減らすために、ゲーム後の振り返りでは、試合のルールの改善点について話し合いました。子どもたちの声を聞いて、つまずきを取り除くことやルールを全員で再度確認しました。
特別支援学級の児童への支援
特別支援学級の児童が所属するチームは、児童本人と相談して決めるようにしました。仲の良い友達と同じチームにすることで安心して学習に取り組むことができます。
今回は、サイドマンサッカーを例にして紹介しました。他のゴール型ゲームでも活用できると思いますので、参考にしてみてください。次回もお楽しみに!!
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