特別支援教育に関する教師の専門性2

 先日の記事では、通常の学級の担任も特別支援に関する知識を身に付けておく必要があることをお伝えました。今回は、専門的な力を身に付けたり、力があることを証明したりできる免許や資格を紹介します。


1.特別支援学校教員免許状

 特別支援学校教員免許状は、特別支援学校で勤務するために必要な免許です。(実際には、取得していなくても勤務できます。)通常の学級や特別支援学級の担任には、必要がないと考える方もいらっしゃるかと思いますが、免許を取得する際に、特別支援の専門的知識を学ぶことができるので、取得することをおすすめします。現職の先生は、3年以上の勤務歴があれば、通信制の大学で最短で半年で取得することができます。私もこの方法で取得しました。特別支援学校の免許には、視覚、聴覚、知的、肢体、病弱の領域があります。


2.特別支援教育士

 一般財団法人特別支援教育士認定協会が認定する民間の資格です。S.E.N.S(特別支援教育士)は、LD・ADHD等のアセスメントおよび個別の指導計画の作成と立案ができる人材です。学校内での行動・学習に起因して起こるいじめや不登校など、心理的な問題にも学習面の問題にも対応できる力を備え、児童生徒や教師をトータルに支援することができる心理と教育の専門資格です。(特別支援教育士認定協会HPより引用)この資格を取得する際には、養成セミナーに参加して、テストに合格する必要があります。障害の基本的知識、アセスメント、指導方法等をセミナーで学ぶことができます。


 今回紹介した免許や資格を取得すると、現場で役に立ちます。これらの免許や資格を取得する際に多くのことが学べますので、ぜひご検討ください。次回もお楽しみに!!



インクルーシブ教育研究室

インクルーシブ教育について研究しています。これらから少しずつページを作っていきたいと思います。

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