2021年1月に公開された「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議報告」では、特別支援教育を担う教師の専門性の向上についての記載がありました。今回は、インクルーシブ教育を推進していくために必要な教師に必要な資質・能力について紹介します。
現在、通常学級にも障害のある子どもは在籍しています。「通常の学級の担任には、特別支援の知識は必要がない。」「障害のある子どもは、特別支援学級や特別支援学校に行くべき。」という考え方は現在は通用しません。実際に私が勤務していた学校には、ダウン症の子が通常の学級で学んでいました。
通常の学級の教員として勤務していても障害のある子どもを担任する可能性は十分にあるため、すべての教員が特別支援に関する知識を身に付けておく必要があります。
1.障害の特性を理解する
障害のある子どもたちは、一人一人異なる障害の特性があります。発達障害は、自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害等が挙げられます。他にも視覚、聴覚、肢体に障害がある子どもたちもいるため、障害のつまずきや特性を把握しておく必要があります。
2.障害に応じた支援や指導計画を立てられるようにする
障害の特性を理解するだけではなく、障害によるつまずきを取り除くための支援の工夫が求められます。一人一人に合った支援をしていくためには、それぞれの障害の基本的な支援方法を知っておく必要があります。支援内容を個別の指導計画に記載します。個別の指導計画に記載個別の指導計画については、11月20日の記事をご覧ください。
3.WISC等の心理検査の結果を読み取れるようにする
通常の学級にもWISC等の心理検査を行ったことがある子どもたちが在籍しています。WISCの結果から支援に繋げることができますので、通常の学級の担任もWISC等の基本的知識を身に付けておくとよいでしょう。私自身、1年目の時に担任した子のWISCの結果を見て、何もわからなかったため、苦労した経験があります。
次回は、特別支援の専門性を証明できる免許や資格を紹介します。お楽しみに!!
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