今回は発達障害について十分な知識がない現職の先生方、将来教員を目指している大学生の方にも分かるようにお伝えしていきます。
発達障害には、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)等があります。これらの障害を診断するのは、保護者や教員ではなく医師が診断することになります。また、複数の障害を抱える子ども(例:ASDとLD)もいます。
発達障害に関するよくある誤解
①発達障害は、生まれつきによるものであり、本人の努力不足や保護者の育児の問題ではありません。よく「本人が怠けている。」「保護者のしつけが悪い。」という声を耳にしますが、そんなことはありません。発達障害を抱えている本人やその保護者に責任を押し付けることによって、二次障害が起こり、さらに障害が悪化することがあるので、注意が必要です。
②発達障害と診断されても通常の学級に在籍することができます。特別支援学級や特別支援学校に行かないといけないということはありません。子どもの実態や保護者の意向が最大限尊重されて、通常の学級、特別支援学級、特別支援学校に通うかが決まります。ここで大切なことは、本人に合った学習の場を選ぶことです。学校側が一方的に特別支援学級や特別支援学校に行くように押し付けることがないようにしてください。もしも、特別支援学級や特別支援学校の方が本人に合っていると学校側が判断した場合は、その理由をきちんと保護者に説明できるとよいでしょう。「通常の学級では学べないから。」という理由ではなく、「特別支援学級や特別支援学校で支援を受けると苦手なことの支援ができます。」(具体的に伝える)と説明すると保護者は納得するでしょう。
今後、2月26日は自閉症スペクトラム障害、3月5日は注意欠陥・多動性障害、3月12日は学習障害の具体的な特性と支援方法についてお伝えしていきます。次回もお楽しみに!
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