2021.12.24 23:00授業のユニバーサルデザイン 前回や前々回の記事では、個別の支援についてお伝えしました。個別の支援は、非常に重要で欠かすことができないと思います。学級によっては40人近くの子どもたちが在籍していて、その中には特別な支援を要する子どもたちがいます。このような学級では、個別の支援を十分にできない場合があります。個別の支援を可能な限り減らしつつ、特別な支援を要する子どもたちが授業に参加するためには、授業をユニバーサルデザイン化することが求められます。全体への指導を工夫することによって、特別な支援を要する子どもたちも授業に参加できるようになります。
2021.12.17 23:00通常の学級での個別支援 前回の記事では、特別支援学級の児童が通常の学級で学べるようにするための支援方法について紹介しました。しかし、支援が必要な子どもたちは特別支援学級だけではなく、通常の学級にも在籍しています。2012年に実施した文部科学省の調査によると、通常の学級で学習面又は行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合は6.5%という結果が出ました。(通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について) 今回は、通常の学級に在籍している子どもたちにできる個別支援について紹介します。今回紹介する支援方法は、特別支援学級の児童が交流する時にも使えますので、参考にしてみてください。①九九表を用意しておく 九九は、2年生で学習する内...
2021.12.10 22:00特別支援学級児童の交流学習2(児童支援) 前回の記事に引き続き、特別支援学級児童の交流学習についてお伝えします。前回の記事では、教員同士の連携について触れました。教員同士の連携ができていないと児童への支援が十分に行うことができません。今回は支援の工夫についてご紹介します。①交流時間や課題の設定 特別支援学級の児童によっては、45分間通常の学級で学習することが厳しいケースもあります。そのような児童の場合は、最初は短い時間からスタートして少しずつ時間を延ばしていけるとよいでしょう。児童に見通しをもたせるために、時間で区切る方法やプリントの枚数を決めて取り組ませてみてください。最初は、通常の学級の教室環境に慣れることが必要ですので、他の児童と別のプリントをやるという方法もあります。
2021.12.04 23:49【再掲】インクルーシブ教育に関するアンケートのお願い 11月14日~12月4日までインクルーシブ教育に関するアンケートを実施させていただきました。多くの方からご意見を頂きたいため、1月9日まで延長することになりました。まだ回答されていない方は、ぜひご回答ください。よろしくお願いします。https://docs.google.com/forms/d/1XcFe9ersuB_LqDvnbVl0tkkXL875iG2squeS2YwFgHE/edit
2021.12.03 21:37特別支援学級児童の交流学習1(教員同士の連携) 2021年1月に文部科学省は、「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議 報告」を発表しました。以下の下線部は、上記報告書の引用です。(特別支援学級と通常の学級の子供が共に学ぶ活動の充実)○ 教師の専門性の向上等による特別支援学級の充実とともに、特別支援学級の児童生徒が、特別支援学級に加え、在籍する学校の通常の学級の一員としても活動するような取組が重要である。こうした観点から、子供の障害の特性や個々の学習の状況等を勘案しつつ、ホームルーム等の学級活動や給食等について、可能な限り共に行うことが必要である。また、教科学習についても、児童生徒の障害の状態等を踏まえ、共同で実施することが可能なものについては、年間指導計画等に位置付けて、年間を通じて...