2022.01.28 21:30特別支援教育に関する教師の専門性2 先日の記事では、通常の学級の担任も特別支援に関する知識を身に付けておく必要があることをお伝えました。今回は、専門的な力を身に付けたり、力があることを証明したりできる免許や資格を紹介します。1.特別支援学校教員免許状 特別支援学校教員免許状は、特別支援学校で勤務するために必要な免許です。(実際には、取得していなくても勤務できます。)通常の学級や特別支援学級の担任には、必要がないと考える方もいらっしゃるかと思いますが、免許を取得する際に、特別支援の専門的知識を学ぶことができるので、取得することをおすすめします。現職の先生は、3年以上の勤務歴があれば、通信制の大学で最短で半年で取得することができます。私もこの方法で取得しました。特別支援学校の免許には、視覚...
2022.01.21 22:00特別支援教育に関する教師の専門性1 2021年1月に公開された「新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議報告」では、特別支援教育を担う教師の専門性の向上についての記載がありました。今回は、インクルーシブ教育を推進していくために必要な教師に必要な資質・能力について紹介します。 現在、通常学級にも障害のある子どもは在籍しています。「通常の学級の担任には、特別支援の知識は必要がない。」「障害のある子どもは、特別支援学級や特別支援学校に行くべき。」という考え方は現在は通用しません。実際に私が勤務していた学校には、ダウン症の子が通常の学級で学んでいました。 通常の学級の教員として勤務していても障害のある子どもを担任する可能性は十分にあるため、すべての教員が特別支援に関する知識を身に付け...
2022.01.14 22:30各教科における障害のある児童への配慮 今まで何度か個別の支援について紹介してきました。適切な個別の支援を実施していくためには、障害の特性と教科の特性を考慮していく必要があります。今回は教科の特性に応じた支援について紹介します。 みなさんは学習指導要領の各教科の解説編を読んだことがありますか?学習指導要領解説編には、各教科の指導内容だけではなく配慮事項も記載されています。各教科の解説編の後半には、「障害のある児童への配慮についての事項」が書かれています。以下は、各教科の指導要領解説編に統一された記載事項です。「障害のある児童などについては、学習活動を行う場合に生じる困難さに応じた指導内容や指導方法の工夫を計画的、組織的に行うこと。」(学習指導要領解説編より)上記の指導方法の工夫はどうしたら...
2022.01.07 22:00体育(遊びの要素を取り入れた学習) 前回の記事では、サイドマンサッカーを紹介しました。今回は、運動が苦手な子も参加できる遊びの要素を取り入れた学習を2つ紹介します。①鳥かご サッカーやハンドボールの授業の導入で行います。試合のように、場面の状況が変化しないのでボールをパスしたり、ボールを奪ったりする動きに専念できます。鬼の子がボールを奪えない場合は、「誰か交代してあげて。」と教師が声かけをするとよいでしょう。慣れてきたら、鬼の数を増やすと試合に近い形で行えるようになります。
2021.12.31 22:00体育(サイドマンサッカー) 明けましておめでとうございます。2022年もよろしくお願いします。 前回の記事では、授業のユニバーサルデザインについて紹介しました。今回は、特別支援学級の児童も含め、クラス全員がサイドマンサッカーの学習に参加できるようにしていくための工夫をお伝えします。サイドマンサッカーとは サイドマンサッカーは、チームに1名サイドマンがいます。サイドマンゾーンには、サイドマンだけ入れます。サイドマンは、相手にボールを取られる心配がないので、運動が苦手な子でも安心して学習に取り組むことができます。コート内にいる人は、ボールを持っているサイドマンの動きを見て、移動したらよいので、どこに動けばよいのか分かりやすい教材です。 3つのポジション(①サイドマン②キーパー③コー...